三國志Ⅱは1989年に光栄(現:コーエーテクモゲームス)から発売された中国の三国時代を舞台にした歴史シミュレーションゲームです。
オリジナルはパソコンのPC88版となり、後にグラフィックを強化したPC98版を元にWindows版「コーエー定番シリーズ(廉価版)」としてリメイクされました。
なおこの「三國志Ⅱ」は「三國志」シリーズの正式な第二作目であり、
ニンテンドーDSなどの携帯ゲーム機にリメイクされた「三國志2」はジャンルこそ同じですが別作品となります。
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三國志Ⅱのゲーム概要
三國志Ⅱでは時代背景や勢力、登場武将が一部異なる6つのシナリオから選択し、好きな君主を選んで中国41ヵ国の統一を目指します。
なお好きな名前で「新君主」を作ってプレイすることができ、任意の空白地を自国に指定して三国志の舞台に参戦することも可能です。
メインとなる戦略画面では、「開発」や「施し」などのコマンドを実行して兵糧や収入を増やすことができ、「外交」で敵国と同盟を組んだり「計略」で敵国を陥れ不利な状況にすることもできます。
戦略は配下武将の数だけいつ何をやるにも自由ですが、「戦争」には武将の頭数をそろるのはもちん、「徴兵」で兵士を集め、「訓練」や「武装度の強化」などそれなりの準備が必要となります。
三國志Ⅱの武将は352人登場し、それぞれ計略や内政に影響する「知力」、戦闘時の攻撃力や訓練に影響する「武力」、民への施しや人事面に影響する「魅力」などの能力が数字で表現されています(MAXは100)。
武将によって得意、不得意な分野があるのでうまく役割を考えて使い分ける必要があります。
敵国に攻め込んだり、逆に攻め込まれるとヘックスマスを戦場とする戦争フェイズに入ります。
移動を繰り返し敵武将に隣接してから攻撃、敵を囲んで一斉攻撃が基本で、突撃をすると被害は大きいですが一ターンで大ダメージを与えることができます。
また知力の高い武将ほど火計の成功率が上がり、自分は受けにくくなります。
城を落とす、君主(総大将)を倒す、敵の兵糧が尽きると勝利になり、一ヶ月で決着がつかないと来月に持ち越されます。
敵武将にお金を払うことで寝返らせることも可能ですが、逆に味方の忠誠心が低かったり相性が悪いと、自分も味方から裏切られ戦況が急に悪化して逆転される可能性もあるので緊張感のある戦争が楽しめます。
戦争に勝利すれば落とした国の武将を配下に加えることもできますが、君主との相性などにより頑なに断ってくる武将もいるので他国に引き抜かれて脅威となるよりは首を斬る決断もせざるを得ません。
このようにコマンドを駆使して一つ一つの国を滅ぼし、天下統一を目指します。
三國志Ⅱの詳細情報
ゲーム名 | 三國志Ⅱ(廉価版:コーエー定番シリーズ 三國志Ⅱ) |
ブランド名 | 光栄(現:コーエーテクモゲームス) |
発売日 | 1989年12月(PC88版)・廉価版/2000年12月15日(Windows版) |
ジャンル | 歴史シミュレーション |
対応OS | windows95/98/Me/2000(Windows版) |
販売価格 | 通常版 /不明・廉価版/1,980円(税抜) |
三國志Ⅱをプレイした感想
三國志Ⅱはサクサクと遊びやすく三國志の世界に浸れるゲームです。
選択した君主によって配置国や配下が異なる為難易度はそれに伴い変わるので、最初はやり方に慣れるまでは自国が敵国に囲まれてなかったり、優秀な配下がいる君主を選ぶことをおすすめします。
三國志Ⅱの戦場ではとにかく武力の高い武将が活躍します。
武器を購入して武装度を固めた武力の高い武将でガンガン突撃していけば自国の領土はどんどん広がっていきます。
その為に人材の「登用」などをうまく使って他国の忠誠心の低くて武力の強い武将をどんどん引き抜いていくのが勝利への近道です。
他にも戦争中に寝返りが成功すると敵の部隊をそのまま味方にできるのが爽快です。
ただ呂布や魏延など三国志のストーリーで裏切りやすい武将は忠誠度100でも簡単に寝返るので出陣するときは注意が必要です。
取られたら取り返すだけですが(笑)。
一方で知力の高い武将が戦場ではあまり活躍できないのは残念なところです。
計略を駆使し、同盟国との共同作戦や援軍などうまく利用して乱世を乗り切るなど、自分が実際の三国志の君主の立場となって指揮を執り、自由に好きなやり方で国を動かして天下統一を目指せるのがこのゲームの面白い所です。
三國志シリーズはナンバリングタイトルが非常に多いですが、本作は初期の作品だけあって非常にシンプルでテンポよく遊べるのでおすすめです。
三國志Ⅱをプレイするには
三國志ⅡをWindowsPCで遊ぶにはWindows10に対応したamazonのWindowsオンラインコード版がおすすめです。
パッケージ版で遊びたい方はPC98から移植された廉価版の「コーエー定番シリーズ」になります。
ただ、こちらは2000年発売の古いゲームなので希少性が高く、廉価版とはいえ定価よりどうしても高くなってしまうのと、当時から後に出たWindowsOSには対応していないのでご了承ください。
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上記の通り、コーエー定番シリーズ三國志Ⅱは現行のパソコンだとOSが対応していない可能性があります。
ゲームのパッケージにはWindows95~2000までと書いてありますが、ウィキペディアの記載にはXPも含まれていて、実際、私のノートPCのWindwsXPマシンでも正常に動作してくれます。(参考の為)
今ならWindowsXPなどの古いOSのパソコンも1万円以下で買える機種もあるので、少し余裕がある方は三國志Ⅱをはじめとする古いWindowsゲームを遊ぶためだけに購入を検討してみてるのも一つの方法です。
昔のゲームでも面白いゲームはたくさんありますので、レトロゲームが好きな方は一台くらいあってもいいと思います。