パソコンのアダルトゲーム市場を約30年にわたって陣頭に立っていたアリスソフト。
その代表作「ランスシリーズ」の第一作目の「Rance -光を求めて-」は1989年(平成元年)にPC88版やPC98版で発売しました。
その後2013年に、シナリオ、グラフィック、戦闘システムなどが大幅に強化し、「ランス01 -光を求めて-」(※以降:ランス01)とタイトルを変えWindows対応のリメイク版として復活しました!
2018年に発売されたランス10で、30年続いたランスの冒険は幕を閉じました。
今、そのランスの最初の冒険、ゲームシステムをを振り返ってご紹介させていただきます。
ランス01のゲーム概要
ランスの冒険の原点はリーザス王国です。
名門パリス学園に通う貴族の娘であるヒカリの捜索を依頼され、リーザスを訪れました。
魔法使いの奴隷であるシィルもこの一作目から登場してます。
今回は失踪したヒカリの手がかりを探る為、学生としてパリス学園に潜入します。
リーザス王国の城下町の全体図です。
行動できる範囲はストーリーが進めば広がっていいきます。
このゲームには時間の概念があり、場所を移動したりすると時間が経過します。
昼や夜にならないと開かない店や専用のイベントがあります。
従来のRPGと同様に、お店では装備やアイテムを購入することができます。
このゲームは一部のモブを除いて出会う女の子のほとんどにサブイベントが用意され、イベントを進めたり達成すればHイベントが発生したり便利なアイテムが手に入ります。
そして一部のキャラのサブイベントには時間制限もあるので注意が必要です。
戦場マップではランスの正面、左右の3つのカードからお好みの方向のカードを選択して前に進んで行き、正しいルートで進めば目的地に辿り着けます。
カードには目的地、モンスターの他にイベント、宝箱、罠などがあります。
(カードの枠の色で種類はある程度判断ができます。)
うまくモンスターを避けて目的地向かうこともできますが、状態異常などで強制的に方向を変えられてしまうことがあります。
戦闘はランスと魔物の一対一の形式です。
突入後に枠内の使用したい剣や盾やアイテムなどを選択して「戦闘開始!」をクリックすると実行されます。
ほとんどの剣や盾は「クールタイム」という待機時間が設定され、一度実行するとそのクールタイムの時間(ターン数)が経過するまで同じチップは選択することができません。
その為、選択できる剣がなければ素手で攻撃し、盾がなければノーガード状態になります。
一度の戦闘ならともかく、マップ探索で何度も何度も戦闘をする可能性があるので、常に複数の剣や盾を準備しておく必要があります。
さらに戦闘で使用できるチップ(剣、盾、アイテム)は枠内の制限数内になり、制限数はレベルアップやイベントで上げることができます。
チップは城下町の旅館の押し入れで入れ替えができます。
押し入れにももちろん数の制限があります。
なお旅館は寝ることで体力を回復させたり、セーブ、ロードができます。
物語の中盤はコロシアムでの戦いが中心になります。
こちらは連戦ではないのでいくらかMAP上より戦いやすくなります。
このようにストーリーが進めば色々な女の子と出会い、ランスはどうすればHできるかを真剣に考えます。
案外、このランスの思考を理解して行動することがゲームの進行につながるかもしれません。
そして突然ランスを襲ったこの忍者はシリーズ常連の「あの人」?
その後の作品のキャラ設定と随分雰囲気が異なります。
ランスシリーズ ダイジェストムービー
ランス01 -光を求めて-の詳細情報
ゲーム名 | ランス01 -光を求めて-(らんすぜろわん ひかりをもとめて) |
ブランド名 | アリスソフト |
発売日 | 2013年9月27日 |
ジャンル | ADV+RPG |
対応OS | WindowsXP(SP2以降)/Vista/7/8 |
販売価格 | 通常版:4,800円※追加生産なし ダウンロード版:4,572円(いずれも税抜) |
ランス01をプレイした感想
他のランスシリーズの経験者の方はもちろん、
ランスシリーズをプレイされたことのない未経験者の方はなおさらこのランス01から遊んでみることをおすすめします。
元が約30年前の古いゲームといってもランスの強引で鬼畜な人間性、ストーリーの面白さ、従来のランスシリーズの楽しい世界観は最初から何も変わりません。
戦闘は一対一なので、そこはいくらかシンプルですがチップを使用する独特のシステムが取り入れられてます。
武器や盾に対して使用後の待機時間であるクールタイムを持たせることにより、複数所持する必要性がでてきます。
そして敵に合わせてクールタイムを考慮しながら少しでも無駄のない選択の仕方をしなければいけなくなります。
例えば、普通の装備ではあまり怖くない敵も、何度か戦闘して盾が使用できない状態で対峙すると思わぬ大ダメージを受けたり、最悪やられたりします。
一度の戦闘ならともかく、連戦の場合を視野にいれることでシンプルな一対一のバトルも戦略性を必要とし緊張感がでてきてダレることはありません。
さらに一ターンで剣や盾をそれぞれ2、3個同時に装備して一気に攻撃力や防御力を上げたりすることもできるのが非常に斬新です!
その後使える盾などがなくなると反撃が怖いですが。。
ランス01ではレベルがあがることでHPやチップの配置枠は増えますが、攻撃力や防御力が増えるわけでもないので戦闘への準備はいつでも怠ることができないようになってるのです。
勝負所を判断し武器や盾を使い分けるこの戦闘システムは非常に秀逸だと思いました。
もう一つはサブイベント関係。
出会う女の子の専用イベントに対してはアドベンチャー要素がかなり強いです。
ジャンルがADV+RPGというだけあって普通に会話して進めようにも一場面で選択できるコマンドが多く、さらに二回目などで会話が変化して進行する場合もあります。
その為、イベントを進める為のセリフ探し(フラグ立て)に迷う時が出てきます。
しかもマニュアルには「ゲーム内の時間は気にしないで楽しんでください」と書いてありましたが、キャラによっては期間限定のイベントがあるのでうっかりタイミングがずれたり旅館で寝たりするとイベントが消失することもあります。
女の子の数の分イベントがあると思っていいので、サブイベントをやらないとゲームの半分も楽しんだとはいえません。
若干、面倒だったり難しいのもありますがHなCGや便利なアイテムの取得などの為に頑張ってチャレンジする価値はあります。
私は順番的にこのランス01のプレイはシリーズでは後の方になりましたが、なんの不安もなく面白い「いつものランス」でした。
それなのに毎回毎回違ったゲーム要素を取り入れてるのが本当にすごいと思います。
ただちょっとチップ枠の成長が遅くて混雑状態になるのが大変です(笑)。
ランス01 -光を求めて-をプレイするには
ランス01のパッケージ版は追加生産をしておらず対応OSもWindows8までとなっております。
店頭やネット上で販売されてる現品限りとなります。
やはりこちらではWindows10にも対応しているダウンロード版をおすすめします。