塔の下のエクセルキトゥスは、2015年のアストロノーツ・コメットから発売されました。
このゲームはカードゲームによるバトルを採用した異世界召還ファンタジーRPGです。
(C)2015 Astronauts Comet All Rights Reserved.
塔の下のエクセルキトゥスのゲーム概要
はるか昔、優れた技術を持った文明は滅びたが黎明の一族が作った「ヴェルヴァレム」とう名の塔により長い年月をかけ徐々に立ち直りつつあった。
それから数百年。
人口の増加などの環境変化などにより不安定となった塔にはいつしか魔物が生息するようになる。
やがて魔物に対抗する戦士を育成する為メルクリティ学園が設立され、戦士たちは強くなったが人口は増加しヴェルヴァレムもより不安定となり確実に崩壊へと進んでいた。
そんな中、立花 祐樹はクロエが発動した召喚術によってこの世界へと召喚されてしまう。
はじめは元の世界へ帰還を願っていた祐樹であったが危機的状況を見過ごす事ができず学園に入学しクロエ達とともに塔の魔物との戦いに赴くこととなった。
このゲームではストーリーイベントが終わるごとにメインメニューへと移行します。
こちらでは次のストーリーに進んだりバトルで使用するパーティ編成やお店での買い物、各ヒロイン達とのイベントを実行できます。
パーティ編成では「リーダー」「デュミナス」「スキル&トラップ」などの各カードの設定ができます。
「リーダー」は現在いるヒロインの中から選び、「デュミナス」はリーダーとともにバトルに参加するカードを6枚まで(3枚は控え)選びます。
「デュミナス」はそれぞれ攻撃力や属性やスキルが異なりレベルが上がることで成長し、リーダーに設定したヒロインはデュミナス時とは異なる強力なスキルが使用できます。
「スキル&トラップ」は属性攻撃や回復など補助効果のあるスキルや攻撃された時に落とし穴に落としたり反射するトラップのカードを30枚まで選択でき、これらはバトル中ランダムで出現します。
パーティ編成の内容はバトル開始直前でも相手の属性や能力を確認してからでもその都度有利なカードに変更することも可能です。
ストーリーを進めると冒険の部隊となるヴェルヴァレムの塔の探索へと移ります。
基本的には扉を開け宝箱を回収したりボスを倒すなどして上の階を目指すこととなり、シンボルエンカウントにより魔物との戦闘シーンへ突入します。
このゲームではカードによるバトルが展開されます。
プレイヤーは敵側のリーダーに攻撃を繰り返してHPを0にすることで勝利となりますが、逆に自軍のリーダーが撃破されるとゲームオーバーとなります。
敵のリーダーを攻撃するにはまず左右、手前のいずれかの敵カードを撃破するかシールドを0にする必要があります。
各カードに設定されたシールドの値は相手の攻撃や特殊攻撃を命中させることによりダメージを与えることができ、0にして破壊すれば相手のHPが残っててもリーダーに直接攻撃することが可能となります。
また各カードには属性も定められ、相性のいい属性を狙って攻撃することでより効果期待できます。
他にも設定したスキル&トラップの補助カードもマナを消費することで使用できます。
属性攻撃を使用したり、落とし穴のトラップを張って反撃したり、HP回復、再行動などもあり効果はバトルを有利にするものばかりでマナの数は毎ターン一定数回復するので各キャラの必殺技も含め使いどころがバトルの明暗を大きく分けます。
もしリーダー以外のカードが撃破された場合は控えのカードから最大3回まで補充が可能です。
なお、塔の探索は一定数上の階に上ったりボスを倒せば帰還することになります。
帰還後はストーリーが進行し、稀に新たなヒロインがパーティに加わってリーダーやデュミナスとしてバトルに参加ができるようになります。
とにかく可愛い女の子がたくさん登場するだけでなくメイン級のヒロインのエッチイベントは次々と発生し、いずれも複数回あるほどのボリュームです!
塔の下のエクセルキトゥスの詳細情報
ゲーム名 | 塔の下のエクセルキトゥス(とうのしたのえくせるきとぅす) |
ブランド名 | アストロノーツ・コメット |
発売日 | 2015年8月28日 |
ジャンル | 異世界召還ファンタジーRPG(18禁) |
対応OS | パッケージ版:Windows Vista/7/8 ダウンロード版:Windows Vista/7/8 |
販売価格 | パッケージ版:8,800円(税別) ダウンロード版:7,436円(税込) |
塔の下のエクセルキトゥスをプレイした感想
本サイトではゲーム性のあるアダルトゲームを中心にご紹介していますが、このゲームはストーリーやイベントのテキストとバトルの割合は7:3くらいでジャンルこそRPGですが基本的にテキストアドベンチャー要素の方がメインとなります。
カードバトルは馴染みのない方には複雑そうな印象を受けますが、何度か実践すればコツはつかめてきますし、一部のボス戦以外は難易度は低い方だと思います。
各カードはレベルによって成長もするので中盤以降は一ターンで勝利することも珍しいことではありません。
反面、慣れてくるとこのカードバトルが作業的に感じてくる場合もあります。
理由としては主に以下のとおりです。
・強いカードで固めた方が安定して勝てるから使わないカードはほぼ使わない
・どの相手でも基本的にプレイヤーのパターンは同じ
ほぼいつでも逃げられるRPGは緊張感がなく終盤以外はそこまで必死にレベリングするほど敵が強いわけでもありません。
逃げることの失敗によるデメリットなどもあれば探索もよりスリリングで面白くなったかと思います。
また、デュミナスの種類はそれなりにあるのですが、同じレベルならほとんどの方は攻撃力の強い方をメインとして使用するかと思うのでメンツは必然的に固定されてきます。
強敵によってカードごとの特殊効果をもっと必要とされるバトルがあれば「相手のタイプに合わせてカード編成をその都度考慮する」といった戦略性がより高まったのではないかとさえ感じます。
そして属性の相性についてですが、
例えば属性効果を異常に重んじるブランドであるエウシュリーのゲームでは、属性の相性によってダメージの軽減、ダメージ無効、逆にHPを回復させたりするほど顕著に効果が確認できます。
そこまで極端じゃないにしてももう少し有利不利が強く反映されてた方がゲーム的に良かったと思います。
攻撃力の高いデュミナスによるゴリ押しだけでで勝利できる戦闘も多いのが非常に残念でなりません。
カードバトルとしてはダレないよう、それなりの独自性を持ちつつテンポよく考えられて作られてると思うだけに以上のマイナス面が非常にもったいない気がしました。
ただ、ラスボスに関してはケタ違いに強く倒しがいがありました。
これは一定のレベルがあるならばあとはメンバーやトラップの厳選とプレイヤーの戦術が試されます。
何度も何度も負けて20回目くらいでカードの順番に救われて勝てたのでそういう運の要素で戦況が傾くのもカードゲームの醍醐味といっていいのではないでしょうか。
ヒロインのキャラデザはわりと好みで全体的に可愛く10人以上も登場しますしそれぞれキャラがしっかりと立ってる印象を受けました。
そしてなによりアストロノーツ系のブランドだけあってエッチシーンの量が膨大!!
一イベント終わっても次のイベントが発生し、仲間も増えてくるとまったく消化が追い付かないほどで探索どころではありません。
期限切れで消滅するようなものもなさそうなのでその都度見たり一定の間隔やまとめて実行するのも自由です。
おそらくプレイヤーによってはカードバトルはおまけ程度、もしくは不要なくらいでストーリーと可愛い女の子達とのボリューム満点なエッチシーンを堪能できるだけも充分すぎて満足できるゲームかもしれません。
私も上記に書いたバトルの一部の不満点以外は非常に楽しめたのでおすすめできる作品です。
塔の下のエクセルキトゥスをプレイするには
塔の下のエクセルキトゥスはパッケージ版もダウンロード版も対応OSはWindows Vista/7/8となります。
Windows10以降のOSは対象外となっているのでご注意ください。
なお、今作の他にもカードバトルを採用したゲームとして同じアストロノーツ系の「ウルスラグナ」やエウシュリーの「創刻のアテリアル」などがあります。
とくに「創刻のアテリアル」は難易度はわりと高いですがより高度で戦略性の高いカードバトルが楽しめます。
ご興味があれば続けてプレイしてみてください。
創刻(そうこく)のアテリアルは2012年にエウシュリーから発売されました。 エウシュリーのゲームでは初となる学園が舞台となりバトルにカードゲームを採用した「ユニット編成型カードバトルSRPG」となります。 ([…]