エルフのシミュレーションゲーム「シャングリラ」の続編にあたる「シャングリラ2」は1993年にPC98シリーズで発売されました。
今回は2005年にWindowsに移植されたリメイク版をご紹介させていただきます。
出典:FANZA GAMES
シャングリラ2のゲーム概要
徹(トオル)は別世界から来たフェルマータという老人に頼まれ、マドゥーの呪いによって危機的状況に陥ったヒュンケル帝国を救うことに成功した。
たが肉体を滅ぼされたマドゥーはその後冥界の力を身に着け復活し、超魔導の結界でヒュンケル帝国の兵士の自由を奪い歴戦の勇士達を幽閉してしまう。
その後、徹の夢の中に勇士の中でも難を逃れたマリナ達3人が現れた。
ヒュンケル帝国がまた存亡の危機であること、彼女たちは神官の力によってマドゥーの結界を破って侵入することができることを告げ協力を求めてくる。
徹は再び戦場へと赴くことを決意するのだった。
今作ではマップ上の各敵陣地に囚われているヒュンケル帝国の勇士たちを救出しながら最終的にマドゥーを倒し平和を取り戻すことを目的とします。
選択する陣地の順番は特に定められていませんが難易度がそれぞれ異なり一定以上制覇することで次の陣地が出現していきます。
対象となる陣地を決めた後は統率力(コスト)内で出陣する部隊を複数選択します。
剣士、戦士、忍者、戦車、武闘家、マジシャン、騎兵、ナイト、ゴーレム使い、侍、カタパルト、アーチャー、イーグルナイト、ドラゴンナイト、ペガサスナイトの最大15種
今作では15人の勇士にそれぞれ兵種が設定されており、最初はマリナ(剣士)、ナオミ(戦士)、ユウ(忍者)の3人しかいません。
各陣地を制覇して勇士を救出することで新たなユニット(対応する兵種)として参戦できるようになります。
そして、シャングリラのシミュレーションパートの最大の特徴は部隊のコピー!
各戦場マップに点在する繭のような白い魔動器にはヒュンケル帝国の兵隊が封じられており、ユニットが触れることで同じコピーユニットが作成されます。
コピーユニットはオリジナルと同様の特徴があるものの能力は若干劣ります。
でもその場で参戦できるので数を増やせばそれだけ有利になりますし前線への囮や敵軍からの壁役などに利用でき、生存させてクリアすればその後も他のマップで使用できます。
敵軍もコピーユニットが作れるのでなるべく早く魔動器に触れ敵軍を増やさないよう注意が必要です。
移動後に敵軍が射程距離内にいれば攻撃を実行できます。
一部隊8人で編成された前作と異なり、今作は1対1の完全な個人戦となり相手のHPを0にすれば勝利となります。
前作同様、兵種ごとにある程度の相性はありますが、攻撃を仕掛ける方向、射程距離、対地上や対空中などの攻撃対象も考慮することが必要です。
このシミュレーションパートでは各ユニットを移動させて攻撃を繰り返し、敵軍を全滅させるか敵陣地を占領することで勝利となります。
最初からいる剣士、戦士、忍者の3兵種のみ「占領」コマンドを実行することができ、他にも敵軍の回復ポイントを占領することで自軍が利用できるようになるのでいずれかは常に参戦しておいた方が安心です。
そして勝利後は…ご褒美の時間が待ち構えてます!
救出された勇士の女の子との儀式(という名のエッチ)が開始され、その後新ユニットとして戦場に参戦できるようになります。
陣地によっては特定の兵種がいないと困難なマップもあるので新たな兵種の女の子を加えたら再度チャレンジしてみてください。
なお、エッチシーンは前作と同様に大迫力の縦スクロールによって展開され、一回の勝利で次々と脱いでいきます。
今回はさらにテキストも若干長くなり、キャラクターによって数パターンのCGも存在します。
陣地を攻める順番、部隊の全滅か占領いずれかの勝利などによって変化するので新たなCGを発見するのも一つの楽しみ方となります。
さらに…なんと!
今作では各キャラに対してスキルを3つまで装備できるようになりました!
(コピーユニットには不可)
スキルは戦場で手に入れることができ、装備することで攻撃力や移動歩数の強化などが可能となります。
どのように組み合わせるか試行錯誤して最強ユニットを作ってみてください。
勇士の女の子を全員救出しスキルでガンガン強化して、いざマドゥーの元へ!
シャングリラ2の詳細情報
ゲーム名 | シャングリラ2(しゃんぐりら つー) |
ブランド名 | エルフ(2022年現在はFANZA GAMES) |
発売日 | 1993年(PC98版) 2005年(リメイク版) |
ジャンル | シミュレーション(18禁) |
対応OS | Windows7/8.1/10(リメイクダウンロード版) |
販売価格 | 4,180円(リメイクダウンロード版) |
シャングリラ2をプレイした感想
シャングリラ2のストーリーは前作の続きとなりますが、オリジナルが古いせいかゲームのストーリーを序盤からマリナ達が恐ろしいほど説明口調でしてくる(苦笑)ので今作からプレイしても全く問題ないです。
ただ、主人公の名前がトオルから徹へと漢字表記に変更されたのがなぜだかわかりません。
シミュレーションパートに関して難易度を4段階から選択できます。
前作は自軍も敵軍も共通した兵種でしたが、今作の敵軍はほとんどが魔物となっており特徴や相性をイマイチつかむことができません。
その為、相性よりも単純にユニットごとの強さや特徴が重視され、魔物は攻撃パターンなどゲーム中に把握して対処していくことに重点を置かれています。
そうなるとレベルやユニット性能の差が激しくなったのでは?と思われがちですが今作は各ユニットがスキルを3つまで装備できるようになりました。
それにより、死にやすいユニットは敵を攻撃をよけやすくしたり移動距離の少ないユニットには距離を増やすなど弱点を補填するだけでなく強いユニットをさらに強くするなどお好みの強化ができるようになったのです。
つまりどのユニットでも使い方次第でエース級の活躍が期待できるのが前作より最も良くなった点といえます。
反面、せっかくのコピーユニットの存在もアイデアとしては非常にいいのですが勇士を次々と仲間に加えて部隊数が安定してくるとコストやスキルの関係上、わざわざ生き残ったコピー部隊を出撃させる必要性もなくなってきます。
後半は敵軍に取られない為にコピーを先に奪っておくというだけの作業へと変貌します。
やはりこうしたシミュレーションゲームでは主力をある程度絞ってレベルを上げて強化することが基本だからです。
ただ私はすべての難易度で試したわけではないので、マップによっては壁役などに利用するテクニックなども必要なところはあるかもしれません。
キャラクターは前作と同じ原画の方なのですが、今作は明らかに目がでかすぎてクセの強いデザインが増えたのが個人的に不満だったのでタイプ的には前作の方が全体的に好みでした。
キャラの好き嫌いはエッチシーンの満足度にも直結しますし、前作ではあっさりしてたテキストもやや長くなったり横スクロールも追加されたりと変化が出てます。
前作のように「直立の縦スクロールで味気ない」と思った方はいたかもしれませんが、私は変に手を加えた余計なシチュエーションやポージングのせいで見えるべきところが見えなかったりするのを好みません。
にも関わらずそういうのがやたらと増え下着姿など脱いでいく工程が激減したことは非常に残念に思いました。
さらに今作は一周だけではCGが回収できない箇所がやたら多く、攻め込む順番だけでなく勝利の仕方など若干複雑になっています。
ほぼいつでもセーブ&ロードができるとはいえ回収作業が面倒なのでせめて2周くらいですべて埋めれるくらいのパターンで良かったと思います。
シャングリラ2は前述したとおりエッチシーンだったりクリア後のスペシャルマップの減少など一部で不満があります。
ただ、シミュレーションパートに関してはスキルの追加でユニットのカスタマイズが可能となったことで戦術の幅が広がってより面白く感じられました。
キャラデザも好きな方はゲーム全体を通して前作よりもさらに満足していただけると思います。
シャングリラ2をプレイするには
シャングリラ2は、2005年当時に発売されたリメイクのパッケージ版がありましたが現行のOSでの動作は不明です。
そこで本サイトでは2017年からFANZA GAMESによって配信されてる
Windows7/8.1/10に対応したダウンロード版での購入をおすすめいたします。
シャングリラ2が気に入った方は前作のシャングリラもプレイしてみてください。
2作がセットになったマルチパックも出ています。
さらにストーリーを重視したシミュレーションを遊んでみたい方はドラゴンナイト4もおすすめです。
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