「峰深き瀬にたゆたう唄」は2006年にエウシュリーからリリースされたRPGで
【美少女ゲームアワード2006 プログラム賞】を受賞した作品です。
ランダムに生成されるフロア型のダンジョンを探索しながらお宝を探したり魔物を退治することが目的です。
峰深き瀬にたゆたう唄のゲーム概要
エテの街では迷宮へ漂着してきた魔物を倒したり街に侵入しないように迷宮を探索して封印や仕掛けを施していく迷宮の番人を「異界守(いかいもり)」と呼んでいました。
街で育った少年・フィーノは念願だった迷宮の番人となり、穏やかな生活を送り街の人々と交流を交わしながら異界守として迷宮を探索することになります。
このゲームではフィーノの幼馴染のセフィリアとフィーノのことを兄と慕う記憶喪失のミュリがダブルヒロインとなり、ゲームを進めていくことでいずれかを嫁に選びぶことになり一部イベントが変化します。
ゲームの拠点となるエテの街では情報を得たりアイテムの合成や調合などができる様々なお店があります。
また各場所にキャラクターの顔が表示されることでイベントが発生します。
そして工房では武器や防具、罠などを購入できるだけでなく修復を依頼することもできます。
このゲームでは装備品に耐久力が設定されてるので戦闘をする度に損傷していきやがて使用できなくなるので、広くて深いダンジョンを探索する場合は必ず事前に各装備品の耐久力をチェックして臨む必要があります。
もし冒険中にメイン武器が使用できなくなった場合に備えてサブを準備したり、運が良ければ探索中に新たな武器を発見して対処することもできます。
セーナル商会では迷宮探索の最終的な準備として所持しているアイテムを整理したり装備の変更ができます。
そしてここから迷宮内部へと進むことになります。
迷宮の各フロアは「ルーム」と呼ばれる部屋で構成されています。
40種類合計300以上のフロアがあり、固定の場所以外のフロアはランダム生成され構造が変化します。
ダンジョンには武器や食料やお金など様々なものを拾うことができます。
また、壁沿いで隠し通路を発見したり仕掛けや罠を解き、空腹や疲労の数字に注意しながら探索していことになります。
そして進んだフロアに魔物がいると戦闘シーンへと突入します。
戦闘では交互に自軍と敵軍のターンを繰り返すことになります。
プレイヤー側はパーティーのHPはトータルで表示され、ターンごとにパーティ内の一人しか行動を選択することができません。
例えば1ターン目は遠距離攻撃が得意なキャラを選択し、2ターン目は近づいてきた敵に接近戦の強いキャラでとどめをさすなどフォーメーション、距離感、攻撃範囲など状況に応じキャラの特性を活かした適材適所の戦闘を楽しむことができます。
迷宮は深くて広大です。
耐久力や疲労なども考慮し、進行が厳しいと感じたら無理せず途中で街に戻って装備の修理や休息をとることも必要です。
時には発生したエッチなイベントを楽しんでください!
峰深き瀬にたゆたう唄の詳細情報
ゲーム名 | 峰深き瀬にたゆたう唄(みねふかきせにたゆたううた) |
ブランド名 | エウシュリー |
発売日 | 2006年8月25日(通常版) 2010年10月22日(廉価版) |
ジャンル | 純愛系ファンタジーRPG |
対応OS | Windows98/Me/2000/XP(通常版) Windows2000/XP/Vista/7(廉価版) |
販売価格 | 9,030円(通常版:税込) 5,880円(廉価版:税込) |
峰深き瀬にたゆたう唄をプレイした感想
2006年発売のゲームとなると2021年現在からすればかなり古いゲームとなり、
同じエウシュリーのゲームでもデザイン、グラフィックなども現在とかなり印象が変わっています。
ただ、面白さ、やり込み要素などプレイヤーを引き付けるゲームをリリースしていたのはこの当時から変わっていません。
この「峰深き瀬にたゆたう唄」というゲームは【美少女ゲームアワード2006 プログラム賞】を受賞しただけあって、
街とダンジョンを行ったり来たりするゲーム進行こそはシンプルですが、ランダムに生成されるダンジョンや奥深い戦略が楽しめる戦闘など随所にクオリティの高さを感じられます。
ただ辛いと感じるのは迷宮の複雑さや敵の強さではなく、
どちらかといえばあちこちで装備やアイテムなどの宝を次々を発見できるので荷物が持ちきれなくなった際のその場の取捨選択であったり疲労・空腹や時間など探索中に気にしなければいけない要素が多いことです。
戦闘については一見、パーティー制のRPGように見えますが、
実際は自軍ターンで行動するメンバーをその都度一人選択するというシステムがなかなか斬新で面白いです。
極端な話、戦闘の敵との相性によっては余裕で一人で片付けてしまう場合もありますし、
ボスクラスとの戦いではパーティーのそれぞれの特性を活かすことが大前提ですが、キャラクターの使用するタイミングを一つ間違えるだけで大苦戦するなどなかなかシビアな要素もあって緊張感が高まります。
探索や戦闘も決して楽ではないですが、同ブランドの「戦女神シリーズ」を体験した自分からすればそこまで難しくは感じないかと思います。
むしろ戦闘では場面に応じたキャラクターを選択するだけなのでいちいち技能やチャージを指定しなければいけなかった戦女神シリーズよりも格段に楽で戦闘のテンポがいい感じがします。
エッチシーンはパーティー内以外にも街に登場する女性キャラも対象になります。
基本的には街のマップにイベントアイコンが表示されますが、発生条件には章が進むこと、街やダンジョンで関係するイベントを消化したこと、セフィリアとミュリのどちらを嫁にしたかなど様々なので一周ですべてのエッチなCGを回収することは不可能です。
迷宮で探索できるフロアの種類が多く探索そのものが楽しいですが、迷宮と街の往復で人によってはダレてくる可能性もあるかもれしません。
その際は昨今のエウシュリーのゲーム同様、武器を強化・合成したり、整理したり、イベントを消化するなど探索以外にもやることはわりと多いので気分転換もでき、トータル的にボリュームは十分です。
ゲーム画面のファーストインプレッションとして古臭く見えてしまうかもしれませんが、全体的に非常に丁寧に作られ、独特の要素も多く気づけば何時間もプレイしてるほど面白いのでおすすめできる作品です。
峰深き瀬にたゆたう唄をプレイするには
2006年に発売された「峰深き瀬にたゆたう唄」のパッケージの通常版は対応OSが古いわりに高額です。
ダウンロード版は廉価版と異なり、Windows8,10での動作確認がされ価格も安いのでご購入を検討されてる方はこちらを推奨します。