「全ての女は俺のもの」と豪語する鬼畜主人公・ランスが活躍するアリスソフトのランスシリーズ。
作品ごとに独特で異なったゲーム性ややり込み要素があるのが特徴で
平成時代の約30年間にわたってアダルトゲーム業界を牽引してきた歴史あるシリーズです。
本サイトではこのランスシリーズを2回にまとめてご紹介させていただきます。
Rance -光をもとめて-
【1989年7月15日発売】
ランスの1作目はPC88、PC98、X6800、FM-TOWNS、MSXなど90年代初期から中期を中心に活躍した国内各メーカーのパソコンで幅広く発売されました。
その後、20年以上の時を経て2013年の9月27日にシステムの変更やグラフィックを強化した「ランス01 -光をもとめて-」がWindows版としてリメイクされました。
ランスの最初の冒険は行方不明となった令嬢・ヒカリの探索です。
ゲームは城下町内でのコマンド式のアドベンチャー要素とダンジョン探索や敵との戦闘のRPG要素が融合されています。
詳細は以下をご覧ください。
パソコンのアダルトゲーム市場を約30年にわたって陣頭に立っていたアリスソフト。 その代表作「ランスシリーズ」の第一作目の「Rance -光を求めて-」は1989年(平成元年)にPC88版やPC98版で発売しました。 その後201[…]
Rance II -反逆の少女たち
【1990年5月15日発売】
ランス2は前作からわずか10カ月という短期間で発売でされました。
シリーズで膨大に登場する女の子達の中でもメインレギュラーといっていい志津香やマリアは今作からの登場です。
カスタムの町を訪れたランスが、事件の首謀者であるカスタム四魔女の退治に乗り出します。
システムはランスⅠをベースに戦闘が集団戦とへと変更されました。
Windwosではアリスソフトのゲーム集となる「アリスの館4・5・6」に収録され、後にグラフィックの一部やテキストをリニューアルし「アリス2010」にも収録されています。
※アリス2010の対応OSはWindows XP/Vista/7
Rance III -リーザス陥落-
【1991年11月15日発売】
ランス3はPC98、X68000、FM-TOWNSで発売されました。
こちらも2015年8月26日に「ランス03 -リーザス陥落-」というタイトルでWindows版にリメイクされ、シリーズ初となる声優の起用によりついにランスの声が聞けるようになったです!
※本作以降に発売されたタイトルは再びボイス無し。
魔人と手を結んだヘルマン国の進行によりリーザス城が陥落!
王女リアはランスにリーザスの命運をを託すことになります。
オリジナル版の戦闘はタクティカルコンバット式によりランス以外のキャラクターはCPUがオートで動く仕様でしたが、リメイク版ではランス1のリメイク版に近い戦闘形式となっています。
ただ集団戦闘となり、魔物の属性にあわせた最適なメンバーのスキルで戦うなどの戦略性が必要です。
詳細は以下をご覧ください。
出典:FANZA GAMES 「ランス03 -リーザス陥落-」は1991年11月に発売されたアリスソフトの「Rance III -リーザス陥落-」のリメイク作品です。 オリジナルの「Ran[…]
RanceIV -教団の遺産-
【1993年12月11日発売】
ランス4はランス3の約2年後にPC98で発売されました。
様々な新要素を取り入れたことで当時では膨大な容量となった為
PC98ではまだ馴染みのなかった「ハードディスク専用」のソフトとなり、複数のフロッピーディスクのゲームデータをイン
ストールする為に別途ハードディスクが必要となりました。
(※当時のPC98環境で本体にハードディスクが内臓されていないのは一般的)
後の1995年には短編作品にあたる「ランス4.1 〜お薬工場を救え!〜」と「ランス4.2 〜エンジェル組〜」も発売されています。
ランスとシィルの二人はかつて聖魔教団の巨大浮遊都市だった「闘神都市」まで飛ばされてしまい、帰る方法を見つける為に探索を開始します。
ダンジョン探索がコマンド式となり戦闘では仲間の行動指定や入れ替えが可能になりました。
なお時代の流れからパソコンのOSはPC98シリーズなどのDOS/Vマシンから徐々にWindowsマシンへと移行し、このランス4も1997年には新たにWindos版が発売されました。
ランス5D ~ひとりぼっちの女の子~
【2002年10月25日発売】
ランス5Dは、「鬼畜王」を含めなければランス4から約9年も間が空いた正式なナンバリングタイトルの5作目となります。
Windows専用ゲームとしてはシリーズ初となることから色々と制作側がチャレンジしたと感じられる要素を盛り込み、一番の特徴はすべて「運」で決まるというゲーム展開になったことです。
ダンジョンの探索を依頼されたランス達は迷子になってしまいます。
やがて城下町に出たランス達を待っていたものとは…。
アドベンチャーパートではコマンドを実行して謎を解きながら進行し、行動する順番によって展開が変わったり罠を解除するにもキャラの運が関わってきます。
戦闘はセットした6つの行動パターンの中からサイコロの出目に応じたパターンで各キャラクターの行動が決まるので常に緊張感が漂います。
何をするにも乱数的要素(運)が関わるのでわりとゲームオーバーにもなりやすいですが、章の一定の区切りからやり直せるので失敗を恐れず色々と試して様々な展開を楽しみつつ新たな道を切り開いていくゲーム展開です。
詳細は以下をご覧ください。
ランス5D -ひとりぼっちの女の子-は2002年の10月にアリスソフトから発売されたランスシリーズの5作目です。 タイトルが「5D」となっているのは、開発中に「5A」から「5C」までの計画を経たことが由来しています。 &nb[…]
鬼畜王ランス
【1996年12月19日発売】
鬼畜王ランスはランス4と5の間に発売されたランスシリーズの外伝的作品で、後に大ヒットした戦国ランスの礎ともいえる地域制圧型シミュレーションの第一弾です。
王となったランスがリーザス軍を指揮し世界統一を目指すことになり、ランスやシィルの他にリーザス・ヘルマン・ゼス・JAPANといったシリーズでお馴染みの地域のキャラクターが登場します。
一部で大変根強い人気のある作品ですが、このゲームはWindows95対応として発売され、現在は入手困難です。
遊ぶためには以降をご覧ください。
アリスソフトの配布フリー宣言
2021年5月現在では、過去のランスシリーズのほとんどはWindows10など新しいOSに対応したダウンロード版を購入することで遊ぶことができます。
ただしランス2、ランス4、鬼畜王には現在ダウンロードがありません。
もちろん発売当時のパッケージ版でも対応するOSのパソコンなら遊ぶことができますが、古いパソコン環境を整えるのも人によっては困難かと思われます。
PCゲーマーにとって古いゲームをプレイする一つの問題点 みなさんは快適なPCゲームライフを楽しんでいるでしょうか! PCゲームはコンシューマ機のゲームと違って、プレイ中にいつでもセーブできるゲームが多いのでちょっとした隙間時間で[…]
そういったことも懸念してか発売元であるアリスソフトでは、過去の一部のソフトを「配布フリー宣言」の対象ゲームとしており、条件付きでユーザー同士によるゲームデータの受け渡しを許可しています。
※アリスソフトは提供していません。
条件など詳細は下記リンクをご覧ください。
例えばアリスソフトアーカイブさんなどゲームのイメージデータを提供しているサイトでは、過去のランスシリーズだけでなく配布フリー宣言に指定されているPC98時代のゲームもダウンロードして遊ぶことができます。
うまくいけば無料で過去のゲームをWindows10などの新しいOSのPCでプレイすることができるかもしれません。
しかし元々対応していないOSでは正常に動作するかどうかは不明ですし、サイトは親切心でデータを提供しているだけなのでサポートは不可です。
それでもプレイされたい方は、もしもの時は自己責任の上でチャレンジしてみて下さい。
前半はここまでとなります。
次回の後半ではランス6~10をご紹介させていただきます。
今回はアリスソフトの代表的ゲームである「ランスシリーズ」の後半の作品であるランス6~ランス10をまとめてご紹介させていただきます! 最後にあなたの目的にあったナンバリングタイトルをおすすめしますのであわせて[…]